にぼしのリタイア日記

鬱病でサラリーマンをリタイアした56歳男の復活日記

最強AIを凌駕した藤井七段の奇跡の一手(3一銀)

悪手にしか見えない3一銀が最善手だったとは・・・
news.yahoo.co.jp
将棋ライター松本博文氏の記事では、先日の世界選手権で優勝した最強将棋ソフト(水匠)が最初はベスト5にも入らないと判断した候補手が、6億手(局面)以上を読んでようやく最善手(=3一銀)として浮かび上がった。そんな手を藤井七段は23分の考慮で指した。筆者もまた試してみましたが、なるほど、読みが6億手を超すあたりで△3一銀が最善と判断されます。いかに研究が行き届いている藤井七段といえども、将棋は千変万化。中盤奥深くの△3一銀まではカバーできていません。つまり藤井七段は対局中、限られた短い時間の中、比較検討の末に、自力で最善と判断して指した手というわけです。これは藤井七段が23分で6億手を読んだことを意味するわけではありません。(たぶん・・・ですが)ではなぜ最強ソフトが6億手を読んだ末に最善と判断できる手が指せるのか。これはまさに「大局観」という、将棋界における伝統的な概念で理解するよりなさそうです。将棋の達人はそれほど多くの手を読まなくても、脳内に蓄積されたいくつかの判断基準から、自然と最善手が思い浮かびます。これが大局観ですと報じている。
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松本氏も記事内でコメントとしているように23分で6億手読むのは人間では不可能だ。
つまり、藤井七段は先を読まなくても3一銀が良い手だと自然に浮かんできたのだと思う。
松本氏は大局観と表現しているが、まさに奇跡の一手である。
将棋の常識では絶対に浮かび上がらないあの局面での3一銀なのだ。
17歳の少年が奇跡の一手を短い考慮で指してしまう
まさに数十年に一人の天才が降臨した瞬間だったと思う。