にぼしのリタイア日記

鬱病でサラリーマンをリタイアした56歳男の復活日記

藤井聡太七段が大逆転で王位戦連勝・・・終盤の強さが異次元

昨日もパソコンに噛り付いてネット生中継を観戦していた(^^)
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スポニチの記事では、挑戦者の藤井聡太七段(17)が14日、大逆転でシリーズ2連勝を飾った。札幌市のホテルエミシア札幌で行われた王位戦第2局2日目で、防衛を目指す木村一基王位(47)に終盤追い込まれたが、決死の勝負手連発で土俵際でひっくり返した。8月4、5日に兵庫県神戸市の「中の坊瑞苑」で行われる第3局で「王手」を狙う。王位戦の歴史に残る激闘かもしれない。144手目で30歳年上のチャンピオンが頭を下げる。マスクの奥に上気した表情を隠した藤井も息絶え絶えだ。「常に厳しく攻められて苦しかった。最後は開き直って踏み込んだが、最後まで分からなかったです」。苦闘を制した余韻が言葉の節々に漂っている。明らかに劣勢だった。特に終盤は敗色濃厚と言ってもいい。穏やかな中盤戦から、9筋に回っていた飛車を角の頭に1マス分だけ突くという奇手を見せる。眼鏡を外して驚きの表情を見せた木村は、その飛車を自陣に誘うように角を逃し、さらに自らの飛を一段目に落として守備を固める。このおしゃれな対応から藤井は徐々に窮地に陥っていく。差が広がりつつある中で「開き直った」のは、相手王とは逆サイドに位置する飛車への攻撃だ。とにかく執拗(しつよう)に大駒を追い回し、無力化に成功させる。だが依然として自王は心もとない。約1年ぶり、自身5度目の連敗はほぼ間違いない状況だった。かつて藤井はソフトの評価値に触れて「たとえ2500点差でも自分は諦めません」と明かしている。2500点差はほとんどの棋士が投了を認める状態だ。それでも藤井はかすかな可能性に懸ける。「とにかく状況を複雑化するんです」。その言葉通り、木村の寄せに絶妙な対応を見せる。「千駄ケ谷の受け師」の意趣返しのような信じ難い粘りだ。それも身を削るような秒を読まれながら。気がつけば木村の方が先に1分将棋となる。慌てて藤井王の横腹に打った歩で体が入れ替わった。相手の動揺ぶりは斜めに乱れた駒の姿に読み取れる。精神的にも優位に立った藤井は木村の王を挟み撃ちして勝利をものにした。肩で息をする史上最年少棋士。6月2日の対局再開後、43日間で15局(未放映の収録対局を含む)をこなす超過密日程のただ中にあって疲労感は隠せない。だからこそ、この逆転勝ちには大きな意味がある。「今日の将棋を反省して第3局に生かしたい」。少し謙遜気味の言葉にも貫禄の匂いがした。王位戦7番勝負で挑戦者の連勝スタートは、17年の菅井竜也七段(対羽生善治王位)まで13度。そのまま奪取に成功したのが4度のストレートを含む9度、保持者が逆転で防衛したのが4度となっており、奪取率は69%になる。なお木村は09年に挑戦者として深浦康市王位に3連勝で王手をかけたものの、悔しい4連敗を喫している(肩書は当時)。第1日の13日に藤井が記入した封じ手は3通。通常は2通で今回の追加分は日本将棋連盟を通じて希望者に販売し、売上金をチャリティーに提供することとなった。これは木村王位が札幌入りした12日に発案し、藤井を含め関係者の同意を得て実現したもの。対象は新型コロナウイルス感染対策に従事する医療関係者や今回の豪雨被災者が候補となっている。販売方法は後日決まるが、結果的には藤井のタイトル戦初封じ手だったこともあり、注目を集めそうだと報じている。
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将棋史に残るような大逆転劇だった。
中盤は木村王位が圧倒し、終盤の入り口では形勢も持ち時間も木村勝ちの流れだった。
しかし、持ち時間が残り3分になってからの藤井七段の指し手が正確無比でなかなか決め手が見つからなくなった。
木村王位が残り時間を投入し、藤井玉を寄せようと懸命に攻めたが、ここで木村王位の持ち時間と脳のスタミナが切れてしまった
木村王位ファンには大変残念な大逆転だが、仕方ない面もあった。
王位戦は二日制で長い時間、藤井七段の一撃必殺の攻めを守り続けたプレッシャーは想像を絶するものなのだ。
反対に言えば藤井七段の終盤の強さは異次元だったとも言える。