にぼしのリタイア日記

鬱病でサラリーマンをリタイアした56歳男の復活日記

競馬ファンにとって夢のようなレースが二週間後に行われる

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NumberWebの記事では、多方面でニュースになっているのですでに読者の皆様はご存知だろう。ジャパンカップ(GI)が大変なことになりそうだ。
今年は11月29日に行われるこの国際レース。例年通り東京競馬場の芝2400メートルが舞台になる。今年はフランスからウェイトゥパリスが参戦を表明しているが、話題の中心は日本馬だ。今年、無敗で3冠を達成した牡牝の駿馬、コントレイル(牡3歳、栗東矢作芳人厩舎)とデアリングタクト(牝3歳、栗東・杉山晴紀厩舎)、それにJRA史上最多の芝GI8勝目をマークしたアーモンドアイ(牝5歳、美浦国枝栄厩舎)が参戦JRA史上初めて3冠馬3頭が同じ舞台に顔を揃え、覇を競う事になったのだ。
最初に出走を表明したのはデアリングタクト。若き松山弘平騎手を背に昨秋の新馬戦を勝利すると今春、エルフィンSも優勝。2戦2勝で迎えた桜花賞(GI)も勝利してGI初制覇した後、返す刀でオークス(GI)も制覇。その後は休み明けのぶっつけで挑んだ秋華賞(GI)も快勝。デビュー以来負け知らずの5連勝で牝馬3冠全てを制覇してみせた。
「デビュー戦は大人しかったのに1度使ったせいかエルフィンSの時はだいぶ気合いが入ってしまいました。それ以降はいかにリラックスさせてレースへ臨むかを課題にしました」
そう語ったのは手綱をとった松山騎手だ。後を引き取り「具体的には以前は着けていなかったメンコ(耳覆い)を被せるなどしました」と言うのが杉山調教師。そういった努力が実り3冠牝馬となると、牝馬同士のエリザベス女王杯ではなく、ジャパンCへの参戦を表明した。過去にはジェンティルドンナが3歳牝馬の身で制した事もあるように、斤量差をもらえるこのレースは、たとえ古馬の牡馬勢が相手でも充分に勝ち負け出来ておかしくない条件。いの一番に出走を表明した時には、これで無敗の4冠目か、とも思われたものだ。
しかし、そこに“待った”をかけるように手を挙げたのがコントレイル陣営だった。昨年の9月にデビューした同馬は続く東京スポーツ杯2歳S(GIII)を驚異的なレコードで圧勝。重賞初制覇を飾ると続くホープフルS(GI)も制し、GI初勝利。3歳となった今年はホープフルS以来となる皐月賞(GI)でサリオスとの無敗GI馬対決を制すと、続く日本ダービー(GI)では更にその差を広げて圧勝。この秋には前哨戦の神戸新聞杯(GII)で順調さをアピールした後、菊花賞(GI)も優勝。ここは名手C・ルメール騎手の乗るアリストテレスにクビ差まで迫られる辛勝ではあったが、これで通算の成績は7戦7勝。シンボリルドルフディープインパクトに続く史上3頭目の無敗の3冠馬となってみせた。
レース後「3000メートル向きの馬ではないと思ったけど、よく頑張ってくれました」と福永祐一騎手が評した名馬を管理する矢作調教師は「競馬ファンが喜んでくれる選択を……」とジャパンCでデアリングタクトと対決する道を選んだ。自らも「競馬ファン」と語る伯楽らしい決断に、ファンも関係者も一気に盛り上がった。
しかし、物語はこれで終わりではなかった。11月12日、なんとアーモンドアイの国枝調教師からもジャパンCへの参戦が発表されたのだ。
先出の3歳3冠馬2頭より2歳年上のアーモンドアイがデビューしたのは2017年の夏。今考えれば距離不足と思える1400メートル戦だった新馬戦こそ2着に敗れたが、その後、彼女の快進撃が始まる。
3歳時は桜花賞オークス秋華賞牝馬3冠に加え、ジャパンCでは2分20秒6という驚愕のレコードタイムをマークして圧勝。年度代表馬となり、国内に敵無し、を印象付けると、年が明けた19年には勇躍ドバイへ遠征。初の海外遠征も彼女にとっては何の障壁にもならずドバイターフ(GI)を勝利してみせた。
その後の彼女は追い込み切れなかった安田記念(GI)や折り合いを欠いて失速した有馬記念(GI)など、力を発揮出来ずに終わったレースもあったものの、天皇賞(秋)(GI)連覇やヴィクトリアマイル(GI)圧勝などで芝GI通算8勝を達成。これはJRA史上初で、あのディープインパクトでも届かなかった新記録である。
そんなアーモンドアイがデアリングタクト、コントレイルに続いてジャパンCに参戦する事になり、国枝調教師は次のように語った。
天皇賞を勝った後はそれなりに疲れがあったけど、中間、放牧先のノーザンファーム天栄で見たらすっかり元気になっていました。これならジャパンCか香港への遠征を、と考えたのですが、香港はコロナによる情勢もあって微妙なのでジャパンCへ向かう事にしました」
ちなみにこの一戦がアーモンドアイにとっては現役最後のレースになるという。つまりこの3頭が顔を揃えるのはこれが最初で最後になるわけだ。長いJRAの歴史においても3頭の3冠馬が一堂に会するのは史上初めてとの事。テンポイントトウショウボーイグリーングラスの3強対決のように上位を独占するのか、はたまたミスターシービーシンボリルドルフの時のように伏兵が割って入るのか……。いずれにしろ名勝負が繰り広げられる事を期待したい。
残念なのは生きている間に何度立ち会えるか分からないと思えるこれだけのレースが、コロナ禍により誰もが自由に見られるわけではないこと。いやいや、コロナを相手に愚痴を言っても仕方ない。
ジャパンCまではまだ後、何日かある。サラブレッドは1日で大きく体調が変わることもあるので、まずはどうか無事に皆がレース当日を迎えられることを願おうと報じている。
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コントレイルが参戦を表明した時は驚いたが、アーモンドアイまで参戦とは・・・競馬ファンには堪らないレースになった。
そもそも三冠馬は滅多に出るものではないのに、その三冠馬が三頭も同じレースに出走するのだ。
たぶん、私が生きている間にこんな豪華なレースを見ることはもう二度とできないだろう(^^;
後二週間、とにかく無事に調教してもらいたいものだ